Conoha VPSへは下記の手順でCoreOSをインストールしています。
CoreOSのインストールには最低1GBのメモリが必要です。
ただし、1GBのメモリですとバージョン1520.5.0以降のISOイメージでは、Failed to start Switch Rootエラーが発生して起動できません。
バージョン1465.8.0のISOイメージで起動した後に最新バージョンでインストールすることになります。
弊社では、ETCD、Dockerの永続ボリュームやプライベートDockerレジストリを置くマスターサーバー(1GB)とアプリケーションDockerコンテナが稼働するアプリケーションサーバー(2GB)の2つのサーバを東京リージョンで契約しています。
Conoha VPSでサーバーを構築する際にCoreOSを選択できません。
そのため、「その他」からArch Linuxを選択して初期構築を行います。
初期構築が終了したらサーバーをシャットダウンします。
Conoha VPSではAPIを使用して任意のOSのISOイメージをマウント/アンマウントすることができ、マウント後にサーバーを起動すればOSのインストールが行えます。
しかし、APIによるマウント/アンマウントは面倒ですのでAPIを意識せずにマウント/アンマウントができるCLIツールconoha-isoが用意されています。
弊社ではWindows版のconoha-isoを使用してCoreOSのISOイメージからインストールしています。
Windows版conoha-isoのzipファイルを下記からWindowsマシンにダウンロードします。
https://github.com/hironobu-s/conoha-iso/releases/download/current/conoha-iso.amd64.zip
ダウンロードしたzipファイルを任意の場所に展開します。
WindowsのコマンドプロンプトからAPIを使用するための認証情報を設定します。
取得したCoreOSのISOイメージをインストールするConoHa VPSサーバーにマウントします。
ConoHa VPSのコントロールパネルでインストールするVPSサーバーを起動します。
起動が完了したら、ConoHa VPSのコントロールパネルでインストールするVPSサーバーのコンソールを開き、インストールディスクの初期化を行います。
VPSサーバーのコンソールでCoreユーザーのパスワードを設定します。
なお、ConoHa VPSのコンソールはキーマップが英語配列のため日本語配列で入力した記号文字はキーボードの刻印と異なる文字が入力されてしまいます。
緊急時にConoHa VPSのコンソールを使う場合のことを考えてパスワードに記号を使用しないようにします。
インストールに使用するCoreOSの構成ファイルcontainer-linux-config.yamlを準備して、WinSCP等によりインストールするConoHa VPSサーバーに転送しておきます。
PuTTY等のSSHクライアントを使用してインストールするConoHa VPSサーバーにcoreユーザーでSSH接続します。
yaml形式の構成ファイルをjson形式に変換するツールcontainer-linux-config-transpilerをダウンロードして実行します。
ISOイメージのcoreos-installではgpg: Can't check signature: public key not foundのエラーが出てインストールができないので、最新のcoreos-installをダウンロードしてCoreOSのインストールを行います。
Windowsのコマンドプロンプトからconoha-isoを使用してCoreOSのISOイメージをアンマウントします。
ConoHa VPSのコントロールパネルでインストールしたVPSサーバーを起動します。