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プログレス合同会社

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windows:vs:cs:settings

01.共通設定

Visual StudioのC#プロジェクトで共通的に設定しておく内容を記載します。

※項目や内容は弊社の基準を紹介するもので、弊社以外では異なることもあります。

SDKスタイル形式への移行

.NET Frameworkのプロジェクトファイル(.csproj)をSDKスタイル形式に移行します。

SDKスタイル形式は、従来の形式に比べ、記述する内容がシンプルかつ分かり易くなっています。
また、複数のファイルに分かれていた定義をプロジェクトファイルに統合して管理できます。

.NET Standardや.NET Coreプロジェクトでは、SDKスタイル形式で作成されています。

NuGetパッケージの参照方法をPackageReferenceに変更

NuGetパッケージの参照をプロジェクトファイル(.csproj)に統合するため、参照方法をPackageReferenceに変更します。

windows:vs:cs:vs-cs0101.png

オプション設定

Visual Studioのツールバーから『ツール』➡『オプション』でオプション設定を開きます。

windows:vs:cs:vs-cs0102.png

PackageReferenceへの変更

オプションの『NuGetパッケージマネージャー』➡『全般』➡『パッケージの管理』で既定のパッケージ管理形式を『PackageReference』に変更します。

OK』でオプション設定を閉じます。

これで、新規に作成されるプロジェクトでは、NuGetパッケージの参照方法がPackageReferenceで作成されます。

既存プロジェクトのNuGetパッケージ参照方法をPackageReferenceに移行

オプション設定を変更しても既存プロジェクトのNuGetパッケージ参照方法はpackages.configのままですので、PackageReferenceに移行します。

windows:vs:cs:vs-cs0111.png

PackageReferenceへ移行

Visual Studioのソリューションエクスプローラーで『packages.config』を右クリックして『packages.configをPackageReferenceに移行する(M)…』を選択します。

windows:vs:cs:vs-cs0112.png

移行前確認

移行対象のNuGetパッケージ一覧が表示されます。

OK(O)』で移行が開始されます。

windows:vs:cs:vs-cs0113.png

移行中
移行中です。完了するまで待ちます。

windows:vs:cs:vs-cs0114.png

移行完了

移行中が完了すると、ブラウザ画面が表示されます。

SDKスタイル形式にアップグレード

プロジェクトファイル(.csproj)をSDKスタイル形式にアップグレードします。

アップグレードは、.NET Upgrade Assistant拡張機能で行います。

windows:vs:cs:vs-cs0121.png

拡張機能の管理
Visual Studioのツールバーで『拡張機能(X)』から『拡張機能の管理(M)…』を選択します。

windows:vs:cs:vs-cs0122.png

拡張機能のインストール

検索ボックスに『upg』と入力して『.NET Upgrade Assistant』を検索します。

インストール』でインストールを予約します。

.NET Upgrade Assistantをインストールするため、Visual Studioを終了します。

windows:vs:cs:vs-cs0123.png

インストーラーの起動

インストーラーが起動します。

Modify』でインストールを開始します。

windows:vs:cs:vs-cs0124.png

インストールの実行中

インストールの実行中です。

終了するまで待ちます。

windows:vs:cs:vs-cs0125.png

インストールの完了

インストールが完了しました。

Close』で終了します。

.NET Upgrade Assistant拡張機能をインストールしたら、Visual Studioでソリューションを開きます。

windows:vs:cs:vs-cs0131.png

プロジェクトのアップグレード

ソリューションエクスプローラーでアップグレードするプロジェクトを右クリックします。

アップグレード(U)』を選択します。

windows:vs:cs:vs-cs0132.png

SDKスタイルに変換する

プロジェクトをSDKスタイルに変換する』を選択します。

windows:vs:cs:vs-cs0133.png

SDKスタイルに変換中

変換の実行中です。

終了するまで待ちます。

windows:vs:cs:vs-cs0134.png

SDKスタイルに変換完了

変換が完了しました。

アセンブリ情報の編集

Properties\AssemblyInfo.csで定義していた内容をプロジェクトファイル(.csproj)で定義するようにします。

windows:vs:cs:vs-cs0141.png

プロジェクトファイルの編集

ソリューションエクスプローラーで編集するプロジェクトを右クリックします。

プロジェクトファイルの編集』を選択します。

<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">
  <PropertyGroup>
    <Version>xx.xx.xx.xx</Version>
  </PropertyGroup>
  <PropertyGroup>
    <TargetFramework>net48</TargetFramework>
   :
    <GenerateAssemblyInfo>false</GenerateAssemblyInfo>
  </PropertyGroup>
   :
  <PropertyGroup>
    <PackageId>ProgressLLC.Example</PackageId>
    <AssemblyName>ProgressLLCExample</AssemblyName>
    <RootNamespace>$(PackageId)</RootNamespace>
    <Title>ProgressLLC Example</Title>
    <AssemblyTitle>プログレス合同会社例題プログラム</AssemblyTitle>
    <Description>Progress LLC Example</Description>
    <Company>プログレス合同会社</Company>
    <Product>$(PackageId)</Product>
    <Copyright>Copyright Progress LLC</Copyright>
    <IncludeSourceRevisionInInformationalVersion>false</IncludeSourceRevisionInInformationalVersion>
    <Authors>Progress LLC</Authors>
  </PropertyGroup>
   :

2行目~4行目
バージョン情報を定義します。
アセンブリバージョン、ファイルバージョン、製品バージョンも同じになります。
アセンブリバージョン、ファイルバージョンは先頭のゼロがサプレスされます。
1.01.1 → 1.1.1
個別に定義することも可能です。
8行目
GenerateAssemblyInfoの設定行を削除します。
AssemblyInfo.csではなくプロジェクトファイル(.csproj)の定義が有効になります。
13行目
AssemblyNameはVBAで使用する際にドット(.)があるとアンダースコア(_)に変換されるためドット(.)を使わない名前にしています。
17行目
DescriptionがVBAで使用する際に参照ファイル一覧に表示されます。
21行目
製品バージョンにGitのハッシュ値が自動付加されないようにしています。

アセンブリ情報をプロジェクトファイル(.csproj)で定義しますので、Properties\AssemblyInfo.csの定義を削除します。

   :
// アセンブリに関する一般情報は以下を通して制御されます
// 制御されます。アセンブリに関連付けられている情報を変更するには、
// これらの属性値を変更してください。
   :
[assembly: AssemblyCulture("")]
   :
// アセンブリのバージョン情報は、以下の 4 つの値で構成されています:
   :
[assembly: AssemblyFileVersion("xx.xx.xx.xx")]

2-6行目
アセンブリに関する一般情報を削除します。
8-10行目
アセンブリのバージョン情報を削除します。

windows/vs/cs/settings.txt · 最終更新: 2024/12/09 by プログレス合同会社