取引先へ電子文書を送付する手段として、弊社が利用しているConoha VPSのウェブサーバー(Nginx/PHP7-FPM)にオープンソースのオンラインストレージNextCloudをインストールします。
弊社はGoogle Workspace(旧G Suite)を利用していますので、Google Driveでのファイル共有も検討したのですが、電子文書がダウンロードされた際の通知ができないこと、また、共有先メールアドレスの誤入力による文書漏洩リスク軽減のためのパスワード保護ができないという二つの点から採用を見送りました。
MariaDB上にNextCloud用のデータベースを作成します。
NextCloudのデータベースは他にもSQLiteやPostgreSQLが使用できます。
mariadb -u root -p
Enter password:
CREATE DATABASE $DBNAME; CREATE USER '$USER'@'$HOST' IDENTIFIED BY '$PASSWORD'; GRANT ALL PRIVILEGES ON $DBNAME.* TO '$USER'@'$HOST'; FLUSH PRIVILEGES; exit
ウェブサーバーnginxはNextCloud公式サイトの設定例を参考に設定します。
NextCloudをインストールするウェブサーバーのドキュメントルートの一つ上のディレクトリでNextCloudのダウンロードおよび解凍を行います。
mkdir /home/www/vhosts/nextcloud.example.jp cd /home/www/vhosts/nextcloud.example.jp VER=20.0.3 curl -sO https://download.nextcloud.com/server/releases/nextcloud-$VER.zip unzip -q nextcloud-$VER.zip chown -R nginx.nginx nextcloud rm -f nextcloud-$VER.zip mkdir data chown nginx.nginx data
ブラウザでインストールしたNextCloudにアクセスします。
例では https://nextcloud.example.jp/ になります。
『データフォルダー』にはNextCloudをインストールするウェブサーバーに設定したデータ格納用フォルダを絶対パスで入力します。
上記例では /home/www/vhosts/nextcloud.example.jp/data になります。
データベースはMariaDBを使用しますので『MySQL(MariaDB)』を選択し、データベース接続情報を入力します。
当面はストレージとしてのみ使用しますので、推奨アプリをインストールのチェックは外しています。
『セットアップを完了します』をクリックします。
スライド右上の『✖』で閉じます。
チェックボックスで全体を選択して『アクション』➡『削除』で削除できます。